テロワール

新潟の海と砂のテロワール、
水捌けがよく痩せた土壌の海岸砂丘。

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位置

〒953-0012
新潟県新潟市西浦区越前浜4501番地

(北緯37度48分、東経138度50分、標高20m)

新潟市の西側、日本海から1km、角田山(標高482m)の麓に位置し、佐渡ヶ島を望むロケーション。

地質・土壌

ワイナリーが位置する新潟市西蒲区越前浜の地質は、かつて海底火山だった角田山の噴火により流出したマグマの岩盤(安山岩)層の上に、氷河期以降の海面上昇により形成された沖積層が重なり、さらにその上に新潟の海岸沿いのテロワールを特徴づける砂質土壌の海岸砂丘を形成している。

越前浜では、砂丘の深さは約10mに達しており、ぶどうは日本海のミネラルを含む砂質土壌に根を張り、水分や養分を吸収する。フェルミエの越前浜の畑のぶどうから造るワインには、アルバリーニョの塩味や、カベルネ・フランのヨード香など海に近いテロワールの特徴が現れる。一般に、水捌けがよく痩せた土壌はワイン用ぶどうの栽培に適していると云われる。

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【 新潟の海岸砂丘の形成過程 】

◆約18,000年前(最終氷期) 海面は最も下がり、現在よりも海面は120m低下(=海岸線は現在の日本海に張り出し)していた。 ◆約6,000〜7,000年前 温暖な気候となり海面は上昇(=海水が内陸に侵入)し、現在の海岸線よりも内陸側に湾を形成する。この時期には現在の越前浜は海底に沈んでいた。 ◆約6,000年前以降 やがて信濃川が運搬した土砂が堆積し湾を埋め立て三角州を作る。砂州は岩船(現村上市)から角田山麓まで成長し、さらに信濃川や阿賀野川が日本海に放流した砂や泥が北東からの沿岸流に流され海岸沿いに堆積し、偏西風(特に冬の日本海からの強い北西の季節風)により陸側に吹き上げられ砂丘が形成された。

気候

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(出所:気象庁統計1981年〜2010年の平年値、観測地点 巻)

  • 日本海側気候に分類され、年間降水量のうちの多くは大陸からの北西の季節風の影響により冬の間にもたらされるが、北側の佐渡ヶ島の山脈や西側の角田山が北西の季節風をもたらす積乱雲を遮ることから、冬の積雪は少ない。同様の理由により、周辺地域に比較すると春から秋にかけての降水量は比較的少ない。
  • 海に近く標高が低いことにより寒暖の差が小さい。4月下旬のぶどうの萌芽時期に遅霜の害はない。夏は海風が吹くものの、砂地からの照り返しが厳しく、観測気温以上に畑の地表付近の温度は上昇する。
  • 例年、8〜10月に降水量が少なく日照にも恵まれ、ぶどうが完熟しやすい気象条件。
  • 台風は新潟まで北上するまでに東側にそれたり、勢力を弱めることが多く、台風直撃によるぶどうの被害はまずない。