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~フェルミエのアルバリーニョの世界観~

2017年ヴィンテージのアルバリーニョをリリースしました。
フェルミエ自園の畑では、白ワイン用のぶどうは唯一アルバリーニョ1種類のみ栽培しております。これは、新潟がアルバリーニョの本場スペインのリアスバイシャス地方と酷似する比較的温暖で降雨量が多い海洋性気候であり、アルバリーニョが新潟での栽培に適していると考えるからです。

ワインを造る側の想いや都合により必ずしもその土地の自然条件に適合しない品種のぶどうを栽培して品種の違いによるバラエティを揃えるよりも、その土地に適した品種があるのであれば、その品種の栽培に限られたリソースを集約して投入し、全精力を注ぎ、単一品種でもテロワールやミクロクリマの違い、醸造手法の違いなどによりバラエティをもつ方法が良いのではないかと考え、フェルミエでは数年前から複数種類のアルバリーニョのワインの商品化に取り組んでおります。

例えば、樽を使用しないオーソドックスな造りでテロワール(畑)の違いによるもの。(年によっては、)ステンレスタンクでの熟成と樽熟成との違いによるもの。垣根栽培と棚栽培の違いによるもの。アルバリーニョ100%のものとシャルドネと混植混醸した違いによるもの。果皮を使用して醸し発酵したり、ぶどうを干して果汁を凝縮させるなど醸造方法の違いによるもの…

アルバリーニョは酸とミネラルが豊かな“姿勢良く背筋が伸びた”キャラクターです。香りも上品で個性的ではありますが、過剰に突出することはありません。上品でバランスが良く例えるなら和服もドレスも上品に着こなす“日本美人”のようなワインです。よって、この品種は様々なスタイルの造りに適合しやすく、それぞれで秀逸なワインを醸成できる素地があります。そして日本はその素地を存分に活かすことができる醸造環境なのです。リアスバイシャスで原産地呼称を名乗るアルバリーニョのワインを造るためには制約もありますが、現在の日本ワインには産地呼称制度などが未整備ゆえにそのような縛りがなく自由度が高いと言えます。日本だから、新潟だからこそ世界にまだ類を見ない未知のアルバリーニョのワインが生まれる可能性があるのです。

フェルミエでは、2016年ヴィンテージは6種類、残念ながら収量を大きく落とした2017年でも4種類のアルバリーニョのワインをリリースしました。

現在、フェルミエ店頭では、2017年ヴィンテージ4種類と2016年ヴィンテージ1種類の計5種類のアルバリーニョのテイスティングが可能ですし、それぞれのワインを吟味していただいた上で気に入っていただいたものを単品でご購入いただくことが可能です。
一方、フェルミエのネットショップでは、お客様に多様なアルバリーニョの可能性をご理解いただきたく、アソート(詰合せ)をご用意させていただきます。フェルミエのどれか一つのアルバリーニョのワインだけでは、私達が表現したいアルバリーニョの深く多様な可能性を断片的にしかご理解いただけないリスクや、ともすればフェルミエのアルバリーニョに対して(クオリティの良し悪しとは別次元の観点ですが、)偏った認識をお持ちになる可能性すらあると考えるからです。

また、継続的にフェルミエのアルバリーニョを購入したいというお客様のニーズに対しては、毎年、キャラクターが異なる2種類のアルバリーニョのワイン(1本ずつ計2本)を優先的にお届けする「アルバリーニョ会員」制度を設けております。