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ワイン醸造家のブログ


2009年08月07日

2009.08.07 Friday

ぶどう畑 ~2009夏~

 今日のフェルミエも例年の新潟の夏とは違って、まるで高原の避暑地で過ごしているような涼しさです。今年は日本全国で歴史的な長梅雨と日照不足の影響により野菜や米の作柄が心配されています。そんな夏のフェルミエのぶどう畑の様子を報告します。

フェルミエが位置する佐渡島の対岸の新潟市の海岸沿いは、元来、梅雨の時期も含めて春から秋にかけての降水量が少なく、日照量が非常に多い地区です。

 *気象庁ホームページの下記サイトで全国の降水量、日照時間等の過去の平均値の分布をご覧下さい。新潟の気候の優位性をご確認頂けます。

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/atlas.php?prec_no=&prec_ch=&block_no=&block_ch=&year=&month=&day=&elm=normalmap&view=

 今年は新潟の気候も雨が多く、日照が不足しています。
以下、巻地区の気象データです。2009年7月(①)と1979年から2000年までの7月の平年値(②)との比較です。降水量は平年の約160%、日照時間が平年の約60%です。
         降水量   平均気温  日照時間
     ① 2009年7月   333.0mm  23.1℃    99.9h
     ② 7月の平年値  203.2mm  23.7℃   167.6h

 それでも、ここまでは、貴重な晴れ間を縫っての防除と、ぶどう一粒一粒のきめ細かなケアにより大過なくぶどうは生育しています。もしかすると、フェルミエのぶどう自身の先天的な耐性もあるのかもしれません。

 なんとか長い梅雨は乗り切りましたが、8月・9月の日照が気掛かりです。日照不足ですとぶどうの糖度も上昇しません。また、お盆以降も雨模様の天気が続くようですと、ベト病、灰カビ病、晩腐病などの病気の発生も危惧されます。9月下旬以降の収穫に向けて、いよいよ胸突き八丁です。既に、各地の栽培家からは「今年は不作」とのあきらめの声も聞こえてきますが、フェルミエはまだまだあきらめません。


2009年05月21日

2009.05.21 Thursday

芽かき

この時期、ぶどう畑では”芽かき”なる作業で大忙しです。
ぶどうは、放っておくと好き放題に芽を出します。

まだまだ将来に期待しなければならないフェルミエの
ぶどうの場合、まず、来年以降も良いぶどうを収穫し続けられる
ように、来年の良質な取り枝(結果枝)をこの時期にある程度
選抜し、その枝は残してやります。将来の樹形も考慮します。

次に、この秋に凝縮感のある良質なぶどうを収穫するために
芽数を調整します。今の時期に花芽の無い枝や力のない芽も落とします。
樹の状態によって残す芽の数は1本1本違います。

芽かきは、造りたいワイン、収穫したいぶどうをイメージしながら
樹のバランスを整える重要な作業ですので一人で行っています。
わずか1,300本のぶどう畑ですが、結構手間がかかる楽しい作業です。
5月の新潟の気候も最高です!

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(カベルネ・フラン、5月21日撮影)


2009年05月20日

2009.05.20 Wednesday

5月のぶどう畑

2009年もフェルミエの畑のぶどうは順調に生育しています。
例年通り(アルバリーニョがやや早く、カベルネフランが少し遅れて)
4月20日頃に萌芽してからちょうど1ヶ月経ちました。
新潟の5月の陽を浴びて、空に向かってぐんぐんと伸びています。

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(アルバリーニョ、5月19日撮影)


2009年04月01日

2009.04.01 Wednesday

伝説のストライカー

フェルミエに日本サッカー界が誇る”伝説のストライカー”が来店しました。

”伝説のストライカー”は、息子がお世話になっているサッカースクールのスクールマスターです。
(残念ながら、2000年生まれの息子は、1968年のメキシコ五輪での”伝説のストライカー”の活躍など知るよしもありませんが・・・。)

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フェルミエのワインにサインを頂戴しました。

新潟のジュニア世代はサッカーが盛んです。ハード・ソフトともにサッカーと身近に接する環境が整備されており、一昔前とは隔世の感があります。2002年にW杯を招致したこと、地域密着のJリーグクラブ「アルビレックス新潟」が誕生したことの影響が大変大きいです。
新潟がサッカー王国となる日も近いかもしれません。
現に、昨年末のジュニアユースの全国大会では、サッカー不毛の地と言われた新潟のチームが準優勝するまでに至っています。

翻って、新潟のワインに置き換えて考えてみると、
日本酒王国新潟でワイン文化を定着させる、或いは新潟のワインを全国に発信するには、単にワインを造るだけではなく、新潟のワインならではの付加価値を見出す必要もあると思います。
既報の通り、ワイナリーが集積してワイナリーゾーンとしての魅力を発信できることもその一つかもしれませんが、フェルミエとしてもいろいろと考え、実践して行きたいと思います。


2009.04.01 Wednesday

新潟の新しいワイナリーゾーン

本日(4月1日)発売の「婦人画報(2009年5月号)」の日本ワインの
エキスパートが選ぶ、旬の日本のおすすめワイン20本の中に
フェルミエのワイン「バッカス2008」が掲載されました。

フェルミエのワインを取り上げてもらったことも然ることながら、
実は、この特集のメイン記事は、「山梨・長野のワイナリーを歩く」
「がんばれ、日本ワイン」というものです。
いよいよ、一般誌で日本のワイナリーの特集が組まれる時代が到来した
と思うと本当に嬉しいことです。

ところで、今回の記事のように一般の方がご存知の現在の日本の
ワイナリーゾーンは、山梨・長野・北海道・山形といったところでしょうか。

しかし、新しい大きなうねりが胎動しつつあることをご存知ですか?
フェルミエも指導を請うた隣接する先陣のワイナリー、
カーブドッチがこの4月22日にヴィネスパ(ワインの湯)をオープンします。
ヴィネスパは、ぶどう畑の中の複合温浴施設で、源泉掛け流しの温泉・
エステ・コテージスタイルの宿泊施設などを擁します。
更に、このエリアに今秋、シャンパン蔵がオープンする予定ですし、
他にも、若いご夫婦がワイナリーの開業準備を進めています。
新潟の角田浜・越前浜エリアに新しいワイナリーリゾートが形成される
日も近いのです。

今年のゴールデンウィークは混雑必至ですが、日曜日は高速料金も
安くなりました。是非、新潟へお出掛け下さい。


2009年03月31日

2009.03.31 Tuesday

水揚げ

雪がちらつくなど、春が足踏みしている今年の3月下旬の新潟。
一方で、冬の間の畑の作業は順調に進み、冬のぶどうの枝の剪定・誘引に目途がつきました。
4月20日頃の萌芽を待つばかりです。
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写真は、ぶどうが根から吸い上げた水分が、剪定して切り落とした枝の先から滴る様子。
春になるとぶどうが水揚げします。
朝陽や夕陽にきらっと輝く水滴にぶどうの生命力を感じるぶどう畑の春の風物詩です。


2009年03月30日

2009.03.30 Monday

果実酒製造免許

フェルミエは、2006年9月に果実酒製造免許を新規取得してワインの
醸造を開始しました。酒税法の規定により当初の免許は、期間1年の
期限付き免許で、この期限付免許を更新して現在に至っています。

本日、嬉しい知らせが届きました。
管轄の税務署より、2009年4月1日より、フェルミエの果実酒製造免許が
永久免許に切り替わる通知を頂いたのです。
国税庁の酒質審査や経営状況の審査など総合的に免許の要件
をクリアし、永久免許を拝受することができました。

振り返ってみると、サラリーマン家族が3年前に未知のワインの世界に
飛び込み、この度、晴れて免許を頂くことができましたのもお客様や
お世話になった皆様のお陰です。
本当に有難うございました。

とはいえ、これでようやく土俵に上がったようなもの。
4月1日から、新しい免許のもと、気持ちも新たに”仕切り直し”です。
これからもフェルミエを宜しくお願いします!


2009年03月06日

2009.03.06 Friday

クローン

来日中の、仏・フランシュ=コンテ地方の苗木家 アンリ=グザヴィエ・ギョーム
さんのセミナーに参加する機会に恵まれました。

過去にこのブログでも書いたように、ワイン用のぶどう樹を植樹する場合には、
ぶどう樹の枝から穂木をとり、台木に接木して苗木を育てます。

彼は、アンリ・ジャイエ、ロマネ・コンティ、ルロワ、ニコラ・ジョリー、ルフレーヴ、
コント・ラフォン、サロン、クリュッグ、ガイア、アンティノーリ、オーパス・ワン・・・
などに苗木を供給し、世界の超一流ドメーヌの畑とワインの質を支える男です。

同一品種のぶどうでも、クローンの違いにより房や粒の大きさ・ウイルス
耐性・気候やテロワールへの順応性・収穫時期等に違いがあります。
その結果として造られるワインの風味や品質も当然異なるわけです。
彼は、顧客である超一流の造り手達の要望や、畑のテロワールに応じて
クローンを選抜して最適な苗木と台木を助言、育種して提供しています。
大変興味深く話を聞きました。

端的に言うと彼の主張は、
「一番良いクローンなど存在しない。例えば、ひとつの畑の中でもクローンの
バラエティをもつことが重要」とのことです。その主な理由は2つあるようです。
一つは、リスク回避の観点です。単一クローンの場合は、例えばある
ウイルスに感染すると畑が全滅するリスクや、萌芽や収穫の時期が同一で
あることによる天候リスクなどです。
もう一つの理由は、複数のクローンのぶどうがブレンドされるワインには複雑
さが備わるという点です。さらに、「テロワールやクローンと順応する台木の
選定も重要」であると説いています。

歴史的には、クローンが注目され始めたのは比較的最近で、1950年代に
ウイルスフリーの苗木を選定する過程でクローンセレクションが行われたのが
端緒とのこと。ピノ・ノワールを例にとれば、当時のブルゴーニュでは、
収量重視で大粒のクローンが重用されたが、近年では、品質を重視することや
温暖化の影響で粒が大きくなってきていることもあり、小粒のクローンが好まれる
そうです。

セミナーではクローン違いのピノ・ノワールもテイスティングさせてもらい、
大変貴重な体験でした。ギョームさん有難う!

【参考】テイスティングさせて頂いたワインの一例
①Moyen(モワイヤン=中粒)に属するクローン459と667のブレンドのピノ・ノワール
②Fin(ファン=小粒)に属するクローン777と882のブレンドのピノ・ノワール
③Tres Fin(ファンより小粒なトレ・ファン=最小)のピノ・ノワール

多様なクローンや台木が存在すること、そしてその中から自分が造りたいワインや
テロワールに適したものを選択し、かつブレンドできる海外の環境を羨ましく思い、
ワインの歴史や技術における欧州の懐の深さを実感しました。

しかし、日本のヴィニュロンのはしくれである小生としては、感心してばかりいられません。
日本の現状は、品種こそかなり揃ってきてはいるものの、クローンや台木に関しては限定的
です。一つには、わが国の検疫の法制の問題で海外の苗木や台木が少量しか持ち込め
ないといった物理的な問題があります。これ、本当に何とかならないでしょうか。
どなたか良い知恵はありませんか?

一方で、人為的に良いワインを造るためにクローンを選抜するという行為に異を唱える
輩もいるかもしれませんね。著名な評論家が好むクローンが商業的にスタンダードとなり、
ワインの個性が失われることになるとつまらないですよね。
もっとも、経済的なメリットだけでは動かない”偏屈な”職人が多いのもこのワインの世界。
そんな心配は無用かもしれませんが・・・

最後までご一読有難うございます。
やっぱりワインって面白いですね。いろいろと考えさせられた一日でした。


2009年03月05日

2009.03.05 Thursday

今朝、フェルミエのぶどう畑に霜が降りました。

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(2009.3.5 7:00am、ぶどう樹と霜)

寒冷地で、春にぶどうが萌芽した後に霜が降りるとせっかく発芽しても
霜害に遭うリスクがあります。しかし、海に近く冬でも比較的温暖な
フェルミエの畑では霜が降りること自体珍しく、萌芽時期も4月中旬以降
ですので霜の害はありません。
もしかしたら、これが今年最後の霜かもしれません。


2009年01月29日

2009.01.29 Thursday

2008ロゼ 2月1日発売

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新潟産カベルネ・ソーヴィニヨンから造るフレッシュな香りのロゼワイン。
昨年に続き、フェルミエのロゼはセミドライな大人のロゼ(辛口にこだわります)。

本日瓶詰め。2月1日より発売!
ご購入はこちらから⇒http://fermier.jp/shop/rose.php

魚料理にも、お肉料理にも、そして春になればアウトドアでも、と
活躍の機会が多いロゼワインですが、
フェルミエのロゼは冬の間は是非、鍋料理に合わせてみて下さい。